粉末が飛散するワークに対する印刷でのサテライト発生の原因特定
サテライトの発生は印刷の品質に影響する要素の一つで、開発の現場ではサテライト発生の原因を特定することが求められるでしょう。
ですがフードプリンターや錠剤向け印字プリンターのような、印刷時に粉末が飛散する特性を持ったワークを対象とする場合、その原因特定を困難にさせることがあります。
このようなケースで飛翔液滴観測装置であるjetXpertを使用して、サテライト発生の原因特定を行なう方法をご案内いたします。
観測システム構成例
ノズルプレート観察カメラ
ノズル面を下から覗くカメラで、吐出中のノズル面をリアルタイムで観察し、吐出不良が発生しているかどうかを確かめます。
jetXpert 飛翔液滴観測装置
インクジェットヘッドから吐出された液滴の飛翔中の状態を観測します。
それによりサテライト発生直前の液滴状況の観測、分析が可能です。
Xスウィープ
GIS社製ドライバーと連動し、ユーザー様指定波形設定をオートで変更、液滴の観察を行います。
周波数コントロール
ユーザー様が設定された範囲の周波数を自動で変更していき、各周波数での液滴を観測します。これにより最適周波数の発見を促進します。
観測例
粉末が飛散するワークに対する印刷では、サテライト発生の原因として以下が考えられます。
- 飛散した粉末によりノズルの詰まりが生じている
- 現在設定している波形の再調整が必要かもしれない
これらはそれぞれに対応するシステムで観測を行わなければ、原因を特定することは難しいといえます。
特殊なワークを対象とする際でも、jetXpertは印刷品質の向上に貢献します。